会社法の改正や、コーポレート・ガバナンスコードの制定等により、企業の役員による業務遂行に関し、株主等が責任を追及し、訴訟を提起する事態が増加しております。
そのような事態が発生した場合、対象となった役員は、損害賠償責任が認められた場合はもちろん、それ以外にも、弁護士費用等かなりの金額をすべて個人で負担しなければなりません。
役員賠償責任保険(Directors and Officers Liability Insurance = D&O保険)は、上記のような場合に、役員が負担する賠償責任や費用をカバーするためのものです。役員が過度にリスクを恐れることにより経営が萎縮することを防ぎ、また適切なリスク軽減により優秀な人材の確保に資するという観点から、多くの企業で採用されており、また、D&O保険の保険料は、所定の社内手続きを経れば、会社が負担することも認められています。
現在、各保険会社が販売しているD&O保険の内容は多種多様ですが、弊社では、お客様のニーズや保険料予算等に合わせて、最適な保険プログラムを設計しご提案いたします。
企業がガバナンス強化を進めている中で、取締役を始めとする役員の責任は益々重くなってきています。役員を取り巻くリスクに備えるD&O保険を適切に手配することは企業経営上もっとも欠かせない戦略です。
役員は会社訴訟、株主代表訴訟、第三者訴訟といった訴えを提起される可能性があります。
D&O保険の補償概要
役員に対する補償 | 会社に対する補償 | |
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Side A | Side B | Side C |
役員に対してなされた損害賠償請求により役員が負担する損害を補償 | 会社が役員に対して補償を行ったことにより会社が負担する損害を補償 | 会社に対する有価証券賠償請求により、会社が負担する損害を補償 |
役員や会社に対する各種費用の補償 |
※ 会社に対する雇用慣行賠償請求により、会社が被る損害の補償を追加することも可能です。